2011年2月28日月曜日

東工大、今日の一枚(68)

大岡山キャンパスにある高圧線と送電鉄塔。


高圧線が東工大とどういう関係があるのでしょうか? 実は、この送電鉄塔は、東工大が蔵前から大岡山に移転してきた際にわざわざ移設されたものらしいです。


ただ、当時の資料が見あたらず、もともとどこに送電鉄塔が設置されていたのかは不明です。この送電ラインは「駒沢線」というのですが、駒沢線の他の鉄塔の配置を見ると、東工大のキャンパス部分のみ大きく迂回する形になっていますので、元々の送電ラインは現東工大本館の真上あたりを通っていたのではないかと思われます(地形的にも、尾根に沿う形でその方が自然です)。


「東京工業大学百年史」にも次の記述があります。
目蒲電鉄株式会社は各土地所有者より土地を買収して大学に提供し,かつ二百数十戸の民家の撤去および東京電燈株式会社の送電線の移転等を行い,大学の校舎建築に支障を来すことのない旨を契約内容とするものであった…(略)

ただし、この資料では「高圧線が邪魔だったから移設する必要があった」というように読めるのですが、深読みすれば、理工系大学は一般家庭とは桁違いの電力を消費するわけですから、移転の際、敢えて高圧線が設置されていた大岡山の地を選んだのではないか、とも思います。


実際、すずかけ台キャンパスでは「町田線」という高圧線から電気が引かれているのですが、実は東工大の敷地内にある送電線は、「東京工大線」という東工大のためだけの特別な高圧線になっているのです。大岡山もすずかけ台も、高圧線から直接送電を受ける形になっていて多くの大学と異なります。東工大と高圧線には、切っても切れない関係がありそうです。