2010年11月4日木曜日

第1回 Titech cafeが開催されました

11月2日(火)の夕刻、Titech cafeという取組が行われました。


Titech cafeとは、学生有志による「東工大をもっと元気に!もっと楽しく!」するプロジェクトで、交流・コミュニケーションを活発にするための活動です。twitterを通じて参加することができますが、今回は「リアル」での交流を行うための初めての場として、学生だけでなく社会人の方も参加して設定されました。


内容としては、
(1)学生による、研究内容の発表
(2)専門や仕事内容を1分で互いに伝えるプレゼンを全員で
(3)飲み物片手に気軽に交流
というものです。これは、130周年事業ではありませんが、学生さんの取組を応援する意味で130年事業事務室として取材してきましたので、内容をちょっと紹介したいと思います。


(1)学生による、研究内容の発表
今回発表してくれたのは、理工学研究科 有機・高分子物質専攻 修士2年の勝又麗香さん(扇澤研究室)。


プレゼンの内容は、「長い分子で紡ぐフィルムをきれいにつくるにはどうするか分子レベルで考える」というご自身の研究について。


その内容を大ざっぱにスケッチすれば、こんな感じです。


  • 液晶画面に使われるような高付加価値のフィルムを高分子でつくる際には、溶媒に高分子を溶かして乾燥させる方法が一般的。
  • しかし、どのような乾燥条件であればフィルムがカールしないか、といった一般理論が確立されておらず、企業でも経験と勘で調整しながらフィルムがつくられている。
  • そこで、乾燥の際にフィルムがカールする原因となる残留応力が予測できるようになれば、高付加価値フィルムを合理的につくる方法がわかるかもしれない。そこで、残留応力のうちでも未だよくわかっていない「乾燥応力」(=乾燥するときに物質にかかる引っ張り力)を分析してみた。
  • 結果、乾燥応力の発生点温度は「ガラス転移点」(=物質の熱容量が急激に変化する温度)とほぼ一致するという仮説が検証できた。これは、乾燥応力を低減する方法を探るヒントになる。


…と一応内容を書きましたが、Titech cafeの本旨は勉強会ではありません。東工大における交流となると、やはり専門分野についての話がキーになりますが、専門分野はえてして他人には説明が難しいもの。だからコミュニケーションがタコ壺化していってしまうわけですが、Titech cafeは専門分野以外の人とも積極的に交流しよう! という趣旨なので「自分の専門について、気軽に話してみようよ」ということが今回の目的だったわけです(というのが、私の理解)。


というわけで、その一つの事例として勝又さんに発表してもらったということですね。勝又さんは、プレゼンで「今回、専門分野以外の人に自分の研究を説明するということで苦労した。専門用語が使えなかったり、正確をどこまで追求するかで悩んだりした。専門分野をわかりやすく話そうとすると難しいことは確か。でも、今回そういう風に苦労したことも含めて、とても楽しかった」というコメントをしていました。


(2)専門や仕事内容を1分で互いに伝えるプレゼンを全員で
勝又さんの研究内容プレゼンが終わったところで、「じゃあ今度はみなさんの番です」ということで、お互いに専門や(社会人の場合は)仕事内容について話す時間の始まりです。


そして、結構この時間が工夫されていました。まずテーマが「1分で自分の専門・職業について話そう」として掲げられています。そして、手元の紙に専門・研究のキャッチコピーを創って書いたり、リハーサルをしたりする時間まで準備されていました。


なお、この方法は、サイエンスコミュニケーションの川本先生にアドバイスをもらって計画されたものだそうです。なお、この場では、1対1の交流がメインだったのですが、次は1対nやn対nの交流もできればよいかなと思いました。(せっかく、キャッチコピーもつくったので、もう少しコミュニケーションに広がりを持たせることができたらいいんじゃないでしょうか)


(3)飲み物片手に気軽に交流
なお、「1分で自分の専門・職業について話そう」の前に、飲み物やおつまみを片手に懇親しながら考える(?)時間もありました(冒頭の写真はこれです)。発表が終わったあと、大学の外に出て交流を深めた…人がどれくらいいたか確認していませんが、なかなか教室のようなところでは話が盛り上がらないということもありますから、幾人かは楽しい話を続けたことでしょう。


というわけで、「東工大をもっと元気に!もっと楽しく!」するプロジェクト=Titech cafeについて紹介しました。第2回も企画するということですから、興味がありましたら、彼らのTwitterアカウントをフォローしてみて下さい。