2010年9月7日火曜日

すずかけ台のものつくりセンターでは、二胡がつくられている!

ものつくり教育研究支援センターすずかけ台分館で、二胡の製作が行われていることを知っていますか?


私はつい最近まで知りませんでした。以前、「くらりか」を紹介した際、ものつくりセンターすずかけ台分館のことを少し触れましたが、あの取材の時、センターの方に教えてもらって偶然知ったんです。


では、なぜものつくりセンターで二胡を作っているのか?


それは、ある学生さんのアイデアが発端になっているんだそうです。ものつくりセンターには充実した設備があり、実際に使ってみると大変面白い施設であるにも関わらず、使ってみるきっかけがないとなかなか実際に足を運ぶことがありません。


これはもったいない、ということで、学生のMさん(左の写真)が「楽器製作の講習をしてみてはどうか?」というアイデアを出してくれたんだそうです。そして、実際に、その学生さんがテキストなどの製作も中心となって行い、二胡製作講座が開催されました。


でも、なんで二胡なんでしょうか? 最初は、楽器と言うことでバイオリンなんかも考えたらしいのですが、木材を曲線に加工することが難しいということや、構造が複雑であることから、弦の数も少なく、直線的な加工だけでできる二胡に決まったんだとか。


とはいえ、そもそも二胡を弾ける人がいない! という大問題があり、学内で中国からの留学生などを中心に探したものの見つからなかったんだそうです。結局、意外なところ(ブラジルからの留学生!)から二胡の「名手」が見つかって事なきを得たそうですが。


この二胡製作講座ですが、試行段階だったこともあり、あまり積極的に広報はしていないということで、参加者の数は必ずしも多くない「知る人ぞ知る」ものみたいですが、一部で結構盛り上がっています。


例えば、二胡の腹(?)にあたる部分は通常6角形で作るそうですが、ここを8角形、12角形などにすると、音色が微妙に変わっていくそうです。しかも、それを感覚的にではなく、音波の分析もして示しているんだとか。うーん、マニアック。

とはいえ、やはり「ホンモノの」二胡には、音色が敵わないそうです。


それもそのはず、ここで作っている二胡は、主にパイン材などの安い木材を使い、蛇皮ではなく羊皮を、弦はテグスを使うというように、材料費を極力抑えて、数千円で作れるように工夫されています。


ホンモノの二胡は、黒檀などの高級で稠密な木材を使うそうですから、敵わないのは当たり前かもしれませんね。


それでも、自分で作った楽器というのは、格別に面白そうな感じがしました。学生さんには、是非こういう製作体験をしていただきたいと思いました。


作業服で二胡を演奏するMさんも、こういう作業は、自分の専門とは全く関係がなくやっているそうですから、「専門とは違うから」とか「自分には関係ないから」などと思わずに、気軽にものつくりセンターに足を運んでみてはどうでしょう。何にでもトライできるのは、学生の特権だと思いますから。