2010年9月1日水曜日

知る人ぞ知る! くらりかの実験教室

くらりか(蔵前理科教室ふしぎ不思議)」をご存じですか? 東工大の卒業生有志がボランティアでやっている子供向け理科教室なのですが、素晴らしい取組をしていますのでご紹介します。


小学生の夏休みも終盤の8月23日-24日(月-火)、1時間半ずつの理科教室がすずかけ台キャンパスのものつくり教育研究支援センターで開催されました。


この教室がなかなか凄いんです。2日間で4つの教室があるのですが、そのプログラムが全部違う! 参考までに内容を紹介すると、
第1回 金魚(浮沈子)
 水入りのペットボトルに弁当の醤油入れで作った金魚を入れてアルキメデスの原理などが学べる。
第2回 レモン電池
 レモンに銅と亜鉛メッキの釘を刺して電池を作り、LEDライトを点灯させる。
第3回 ガリレオの温度計
 ペットボトルに細いパイプをつなぐと温度計ができる。
第4回 ペットボトル顕微鏡(レーウェンフックの顕微鏡)
 ペットボトルのフタに2mmのガラス玉を埋め込んで200倍の顕微鏡を作り、野菜の細胞を観察。

というところです。どれも人気だったらしいです。今回は、第4回のペットボトル顕微鏡を取材してきました。


ペットボトル顕微鏡は、世界で初めて顕微鏡を作っていろいろなものを観察したと言われている、レーウェンフックの顕微鏡を作ってみようというもの。


この顕微鏡は、いわゆる単眼式と呼ばれるもので、接眼レンズとか対物レンズとかはありません。あるのは、直径2mmのガラス玉だけ。このガラス玉をペットボトルのフタに穴を空けて埋め込むと、基本的にはできあがりです。


なかなか考えられてるなと思うのは、フタにガラス玉を埋め込み、ペットボトルの飲み口の方に観察試料をつけることで、フタの締め具合をピント調節に使うところ。これ、誰が考えたんでしょうね。うまいなあ。


と言うわけで、つくった顕微鏡でタマネギの細胞(核を染色したもの)をみんなで観察。ただのガラス玉なのに、うまくいくと細胞がはっきり見えました。こんなにシンプルな仕組みで200倍の倍率が達成できるなんてビックリです。なお、観察の後は、原理のお勉強もしっかりありました。


くらりかの活動は、なかなか広報チャネルがないためにリピーター中心になりがちだということですが、内容が素晴らしいと思います。それに、騒いでいる子には「静かにしなさい!」とビシッと言えるのも、なかなか最近の理科教室にはないメリハリの効いたところで、人生の大先輩ならでは。是非、口コミで広がって欲しいと思います。