2010年9月15日水曜日

東工大、今日の一枚(54)

すずかけ台キャンパス、R1棟。今年、耐震改修し、随分おもむきが変わりましたね。


コンクリート打ちっ放しの壁には、8つの窓がリズミカルに穿たれており、なんだかダンディズムすら感じる佇まい。


この耐震改修は、本学建築物理研究センターの和田章教授らが担当されたそうですが、法隆寺などの五重塔に使われている「心柱」の構造を応用した新しい技術が用いられているということです。なお、同様の技術がG3棟にも使われています。


意匠は、奥山信一准教授が担当されたということですが、(この写真では読めませんが)いくつかの名言が壁に刻まれています。かっこいいですね。


ついでなので、ここに刻まれた名言の一つを紹介。
It is not knowledge, but the act of learning
Carl Friedrich Gauss

「知識ではない。学びなのだ by ガウス」ということですが、これだけだと趣旨が掴みにくいと思いますので、原文を引いてみましょう。1808年、大数学者ガウスが友人のBolyaiに宛てた手紙から。
It is not knowledge, but the act of learning, not possession but the act of getting there, which grants the greatest enjoyment. When I have clarified and exhausted a subject, then I turn away from it, in order to go into darkness again; the never-satisfied man is so strange if he has completed a structure, then it is not in order to dwell in it peacefully,but in order to begin another. I imagine the world conqueror must feel thus, who, after one kingdom is scarcely conquered, stretches out his arms for others.

知識ではなく学びという行為、安住ではなく到達しようとする行為が最高の楽しみを与えてくれる。私は、課題についてすっかり明らかにし尽くしてしまうと、それから離れてしまう。それは、再び闇の中に入っていくためだ。この絶対に満足しない男は、構築物を完成させてしまうとそこに安住せず、違うことを始めようとする変わり者だ。私は、世界を征服する者はこういうものだと思う。一つの王国をかろうじて征服すると、すぐにその手を他の国に伸ばすのである。